導入前の課題
4月16日に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言が全国に出され、熊本大学(事務部門)では在宅勤務の検討を開始し、早急に対応する必要があった。
ただし、安全でかつ自宅で学内と同等の機能・操作性を実現する必要があった。
選んだ理由
システム部門で検討した利用条件として、本学のネットワークブート型のシンクライアントPCで利用ができ、さらに下記の条件を満たすツールである、TELETを選定した。
- リモートデスクトップ接続であること。
- 多要素認証であること。
- クラウド環境を利用した仕組みであること。
- 自宅に大学の情報資産が転送出来ないこと。
- 自宅のプリンタで印刷が出来ないこと。
- リモート中に接続先画面がロックされていること。
- 通信経路のデータが暗号化されていること。
- 操作がスムーズであること。
導入による効果
- 証明書タイプなども検討・検証したが、本学のPC環境では利用できなかったり、ユーザ設定のハードルが高く導入時の混乱も予想されたため、対象とならなかった。
- TELETについては、ユーザ及び管理者の設定負担が少なく、さらに機器の調達や新たなシステム開発も不要で検証期間を含め10日程度で導入することができ、懸念されていた導入時のユーザサポートについても、想定したほど手間がかからなかった。また、契約形態が1ヶ月単位であることから、利用状況に応じて契約の変更が可能で、コストの最適化ができた。
- 今回のTELET導入は、テレワークが可能であることが実証でき、働き方の多様化に対応するツールの一つとなった。